こんにちは、いちだみなみです。

わたしの作品は、心の中に在る

心の音や空間を表現したものです。

ここで言う心の音というのは、心の中の無意識下で湧き出ている

喜怒哀楽など感情になる前の"何か"の呼び名です。

心の音は原子や分子や素粒子のような

目に見えない心の世界に満ちていて

心の空間に在ります。

私はアファンタジアという脳の特性ゆえに

映像を頭の中で視覚的な心象イメージをもたないため、

その瞬間瞬間に在る何か(心の音)を

丸をつかって深層に湧き出てくる

深度の異なる青の世界に写しとっていきます。

青の概念はどこからきたのか？

それは幼少期の家族旅行で行った

南国の空や海の青色です。

しかし、アファンタジアゆえか

その時の青や視覚的なイメージは残らず、

子ども心に受けた衝撃だけが

奥深い深層心理に焼き付いたのです。

そのため、わたしはいつもどこかでその深層に沈んだ青を

追い求めている様に感じます。

完成した作品は、

どこか空や海のようでもあり、

宇宙のようでもあり、

細胞分裂のようでもあり、

物質の揺らぎのようでもあり、

私の奥深くに存在していた心の欠片からなるものなのかもしれません。

とはいえ、私はこの作品たちがただそこに在り、

静かに心に寄り添うアートであることを願っております。