アファンタジアとは

アファンタジアとは

「心の目」で視覚的なイメージを見ることができない状態を指すために使われている名称で

「頭の中に心象イメージを視覚化できない脳の特性」
のことです。

アファンタジアは研究段階ではありますが
「人口の2〜3%(50人に1人)に影響を及ぼしている」
【補足1】

と言われています。
意外にも多い可能性があります。

アファンタジアの概念は1880年代の
心理学者フランシスコ・ゴールトン卿が始まりだが

実際に、アファンタジアという専門用語は
イギリスのエクセター大学のゼーマン教授と共同研究者によって2015年に作り出されたものです。

比較的に最近認知され始めたものなのです。

アファンタジアは人によって受ける影響が異なりスペクトラムであり、つまりはグラデーションのようにさまざまな状態が存在します。

皆さんはどれにあてはまるでしょうか。

まず、目を閉じてゆっくりと頭の中でバナナを思い浮かべてみてください。
あなたはA~Eどれに近いですか?

アファンタジアの傾向がある人は DまたはEを選択されたかと思います。
ちなみに私はEです。

全くイメージを思い描けません。

私自身がアファンタジアである事を完全に自覚したのは…

2021年11月ごろと最近の出来事でした。

子どもの頃からそうでしたが友人と話をしていて、 どうにも話が噛み合わず、友人と私でそれぞれネットで調べたのがきっかけです。

"頭の中で視覚的なイメージができない"

そこで初めてアファンタジアという単語を知ることになりました。

ここで注意しておきたいことは 頭の中で視覚的なイメージができないだけで想像力・創造力がないわけではないということです。

なぜかというとアイデアなどは浮かぶからです。
ただ、そこには視覚的なイメージは伴わないということです。

アファンタジアを理解してなかった頃は
完璧なオリジナリティを求めるが故に
「頭の中で視覚的なイメージができない=想像力・想像力がない」と 思い込み
悩んで塞ぎこんでしまった時期がありました。

ただ、そんな私を引き上げてくれたのは絵を描くための基礎技術と経験値であり

最近知ったアファンタジアという特性でした。

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出版社様に引用の許可をいただいております。
《引用先》
出版者:北大路書房
出版日:2021/12/27
ISBN-13978-4762831768

アファンタジア: イメージのない世界で生きる
アラン・ケンドル (著), Alan Kendle (著), 髙橋 純一 (翻訳), 行場 次朗 (翻訳)

【補足1】
(アラン・ケンドル著, 高橋純一,行場次朗(共訳),アファンタジアイメージのない世界で生きる出現率 25, 11.)